いぶろぐのガジェット日記

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ガジェットやOSS、その他興味のあるITニュースをぽつらぽつら投稿します。

【Kodi】HTPCリモコン IO-DATA IS-RCKB がとても良かったお話


はじめに

前回の記事ではPX-Q3PEでChinachuやMirakurunを使うお話をしましたが、HTPCにとって重要なものは何といってもリモコンです。

今までいろんなリモコンを試しましたが、個人的に決定版と位置づけできる製品を見つけたのでご紹介します。


IO-DATA リモコン型マウス&キーボード

IO-DATAさんが出してくれました。

簡単な概要ですが、

  • 型番:IS-RCKB

  • 対応OS:Windows

  • 通信:2.4GHzワイヤレス

以上のような感じ。価格はAmazonで3500円くらい。

これが想像以上によかったので紹介します。


外観とハード

表面。必要最小限のボタンが付いています。



裏面はキーボード。



ボタンの押し心地は少し固め。大きさは手の小さい私でも簡単に操作できます。

電源は単四乾電池です。単四のエネループを持ってなかったのでいずれ買う予定。


操作性

まずボタン表記ですが、私は分かりやすいと思いました。



黄色く記された動作はFn1を押しながら、青く記されたものはFn2を押しながら、という具合です。

裏面のキーボード入力も同じ要領。



黄色と青色で印字された部分が見えると思います。

また、下の写真の赤く囲ったボタンを押すとポインタ操作できるマウスとしても使えます。

この手のマウス操作は品質に難ありな商品が多いですが、リセット等なく簡単に操作できました。


感想

すごくいいの一言。HTPC用リモコンの決定版だと思います。

Kodiの番組表はマウスだと時間軸しかスクロールできなかった(局は垂直方向、時間は水平方向)ので、かなり便利になりました。

唯一残念な点を挙げるとすれば、メーカーからキー割り当てソフトが出ていない点ですかね。

私はKeyswapを使ってキーを割り当てていますが、うまく割り当てできないキーがあります。

公式に割り当てソフトを出していただきたいです。

予備にもう一つ買っておこうかな...

それでは。


P.S.

年末のコミケでこんなものを買いました。

【Windows】PX-W3PE や PX-Q3PE でも Chinachu や Mirakurun が使いたい


更新情報

・2016/12/26
Chinachu γのリリースに伴い、不要な設定など一部を更新しました。

・2017/01/17
BonDriver_BDAのアップデートに伴い、iniファイルの設定を更新しました。


はじめに

前回の記事で録画サーバを新しく組んだお話をしました。

今回はそれの中身についてのお話です。

以前の録画サーバの中身は、

  • OS:Ubuntu 16.04 LTS
  • チューナー管理:Mirakurun + Rivarun
  • 録画管理:Chinachu
  • テレビ視聴 + 録画視聴:Kodi + pvr.chinachu by Harekaze

上記のような構成でした。

この中で一番外せないのはKodiです。

PCに詳しくない同居人も使用するので、なるべくインターフェースはレコーダのそれに近くする必要があるためです。

ところで、PX-Q3PEはLinuxだとCentOSの少し古いバージョンでしか使えません。

しかし、同居人にCentOSを触らせるのはちょっと怖いです。

というわけで、Windows PC上のPX-Q3PEでMirakurunやChinachuを使ってみました。

BonDriverの記述を変えれば、PX-W3PEやPX-W3U3でも可能だと思います。


全体の構成

とりあえず、使うハードを列挙しておきます。

ちなみに、僕はWindows10の代わりにWindowsServer 2016を使いました(学生は無料なので...)。

録画時の流れはこんな感じ。



基本的な流れは、

Windows に Mirakurun + BonRecTest + Rivarun を導入する

を参考にさせていただきました。


サーバ構築の前に

サーバ構築に入る前に、Windows PC、Raspberry Piそれぞれの準備を済ませておきます。

Windows PCの準備

必要な準備を列挙しておきます。

  • PX-Q3PEのドライバ(Win10では署名無効起動が必要)

  • 外付けカードリーダ(紹介する方法ではQ3PE内蔵カードリーダが使えません。多分。)

  • 最新版Node.js

  • Visual Studio 2015 Community

  • BonRecTest

  • 64Bit版B25Decoder

  • radi-sh製BonDriver_BDA

  • radi-sh製BDASpecial-PlexPX

以上をダウンロード、上の4つはインストールも済ませてください。

あと、nodejs.exeをファイアウォール設定で許可しておく必要があります。

私はこっちのPCに録画ファイルを保存したかったので、Windows共有でHDDのフォルダを共有しておきました。

Raspberry Piの準備

  • OS(私はUbuntu Mate)

  • Chinachu(γバージョンを推奨)

  • Rivarun(Chinachu γを導入した場合不要)

以上のインストールを済ませてください。

Ubuntu Mateにした理由は、Chinachuをsystemdに対応させる必要がないためです。

ちなみに、今年のクリスマスにリリースされるChinachu γではRivarunは不要になります。なりました。

その時に記事を更新しておきます。
更新しました。


サーバ構築

Windows PC側

1.BonRecTestビルド

適当にビルドしてください。私はx64でビルドしました。

出てきたEXEファイルをC:¥TV¥BonRecTest¥にでも置いてください。

ここにパスを通しておきます。

2.BonDriver設定

BonDriver_BDAを解凍して、x64_通常版の中に入っているBonDriver_BDA.dllを以下のようにリネールし、BonRecTestと同じフォルダに入れてください。

-BonDriver_PlexPX_S0.dll

-BonDriver_PlexPX_S1.dll

-BonDriver_PlexPX_S2.dll

-BonDriver_PlexPX_S3.dll

-BonDriver_PlexPX_T0.dll

-BonDriver_PlexPX_T1.dll

-BonDriver_PlexPX_T2.dll

-BonDriver_PlexPX_T3.dll

先ほどと同じようにファイルをリネーム、移動してください。

あとはsample.iniをdllと同じ数だけ用意しリネームして、iniファイルとB25Decoder、BDASpecial-PlexPXを解凍して出てきたPlexPX.dllを同じフォルダに移動。

最終的にC:¥TV¥BonRecTest¥の中は以下のようになります。

-B25Decoder.dll

-BonDriver_PlexPX_S0.dll & .ini

-BonDriver_PlexPX_S1.dll & .ini

-BonDriver_PlexPX_S2.dll & .ini

-BonDriver_PlexPX_S3.dll & .ini

-BonDriver_PlexPX_T0.dll & .ini

-BonDriver_PlexPX_T1.dll & .ini

-BonDriver_PlexPX_T2.dll & .ini

-BonDriver_PlexPX_T3.dll & .ini

-BonRecTest.exe

-PlexPX.dll

TVTestにファイル群をコピーしてBonDriverが動くか確認しておいた方がいいと思います。もちろんTVTestもx64でビルドしないと動きません。

3.Mirakurunインストール

以下のコマンドを管理者権限を持たせたPowerShellにて実行。

npm install winser -g
npm install mirakurun -g --production

C:¥User¥Hoge¥.Mirakurunの中の3ファイルをそれぞれ設定していきます。

server.yml

server.ymlの中身は以下。設定する箇所はほとんどありません。

path: \\.\pipe\mirakurun

port: 12345

logLevel: 2

tuners.yml

tuners.ymlの中身は以下。全部書くのは冗長なのでTとかSとか数字を変えてコピーしてください。

name: PX-S0
types:
  - BS
command: BonRecTest.exe --decoder B25Decoder.dll --driver BonDriver_PlexPX_S0.dll --output - --channel <channel>
decoder: ~
isDisabled: false

channels.yml

BonDriver_BDAを使う場合、BS/CSはiniファイルのCHXXXのXXXの部分がチャンネルとなります。

また、地デジのチャンネルは自動で割り振られる設定になっているのですが、割り振られ方は基本的に、チャンネル表の数字が小さい順に割り振られます。

マスプロのサイト等で確認して、どの放送局がどのチャンネルに割り当てられるかを確認してください。

例えば東京スカイツリーならば(関西住みだからテストはしてないよ)、

という具合です。

channels.ymlの記述例を一部書いておくので、各自設定してください。

- name: NHK総合
  type: GR
  channel: '007'
.
.
.
- name: NHK BS1
  type: BS
  channel: '017'
  serviceId: 101

また、BonRecTestの動作がてら、チャンネルが本当にあっているのかテストをしておきます。

以下のコマンドを地デジとBSそれぞれチャンネルを変えて実行し、30秒ほど録画してみてください。

BonRecTest.exe --decoder B25Decoder.dll --driver BonDriver_PlexPX_T0.dll --log --output test.ts --channel 000

BS/CSの場合はPlexPX_SなBonDriverを指定してください。

C:¥User¥Hoge¥にあるtest.tsが正常に再生でき、中身がお目当のチャンネルの番組であれば成功です。

Raspberry Pi側(Chinachu γ対応)

ChinachuもRivarun(Chinachu γでは不要)も入っている状態のはずですので、あとはconfig.jsonの設定だけです。

私の設定は以下です。地デジのチャンネル設定部分は各自適切に行ってください。CSは見ないので記述していません。

{
  "schedulerMirakurunPath": "http://WindowsPCのIP:Mirakurunのポート番号",

  "recordedDir" : "/mnt/Rokuga/Recording/", ##Windows共有フォルダをマウントしてあります
  "recordedCommand": "/path/to/command/recorded.sh",
  "temporaryDir": "/tmp/",

  "wuiAllowCountries": ["JP"],

  "wuiPort"             : 10772,
  "wuiHost"             : "0.0.0.0",
  "wuiTlsKeyPath"       : null,
  "wuiTlsCertPath"      : null,
  "wuiOpenServer"       : false,
  "wuiOpenPort"         : 20772,
  "wuiXFF"              : false,
  "wuiPreviewer"        : true,
  "wuiStreamer"         : true,
  "wuiFiler"            : true,
  "wuiConfigurator"     : true,
  "wuiMdnsAdvertisement": true,

  "recordedFormat": "<title>_<date:m月d日>.ts", ## ここで記述を終える場合は一番最後のコンマを消してください ##

## 以下Chinachu γ以外のバージョンを導入した場合のみ設定 ##

  "operSchedulerProcessTime" : 5000,
  "operSchedulerIntervalTime": 600000,
  "operRecOffsetStart": 3000,
  "operRecOffsetEnd": -2000,
  "schedulerEpgRecordTime": 60,

  "tuners": [
    {
      "name"        : "PX-S0",
      "isScrambling": false,
      "types"       : [ "BS" ],
      "command"     : "rivarun --mirakurun http://WindowsPCのIP:Mirakurunのポート番号 --priority 1 --sid <sid> --ch BS/<channel> - -"
    },
    .
    .
    .
    {
      "name"        : "PX-T3",
      "isScrambling": false,
      "types"       : [ "GR" ],
      "command"     : "rivarun --mirakurun http://WindowsPCのIP:Mirakurunのポート番号 --priority 1 --sid <sid> --ch GR/<channel> - -"
    }

  "channels": [
    { "type": "GR", "channel": "007" },
    .
    .
    .
    { "type": "BS", "channel": "017", "sid": "101" },
    .
    .
    .
  ]
## Chinachu γ以外の場合の設定ここまで ##
}

以上でPX-Q3PEでもMirakurun + Chinachuが使えます。お疲れ様でした。


感想

本当はPT3とLinuxで組むのが一番いいのですが、転売価格も跳ね上がっていますし、地上波が2番組同時録画しかできないのは辛いです。

ChinachuをWindowsに入れる方法もあるみたいですが、さすがにそれは実験的すぎるので...

今の所は特に不具合もなく動いているので満足しています。

これで年末年始はまったり過ごします。

それでは。


P.S

Chinachu γがクリスマスにリリースされるようですね。

個人的に嬉しいのはチューナーロックの廃止です。

Chinachu Airが待ち遠しい...

Athlon 5350 + PX-Q3PE + Betty で録画サーバ組んだお話


はじめに

私はいつもテレビをPCで録画しているのですが、構成があり合わせのパーツを組み合わせた超適当なものだったので、年末に向けて組み直しました。

ちなみに以前の構成は以下。

  • M/B:古いVALUESTARのやつ

  • CPU:Core i3 540

  • チューナー:PT2を2枚

  • ケース:黒透

こんな感じのオンボロ構成です。


新構成

新しいサーバの構成はこんな感じ。

  • M/B:Asrock AM1B ITX

  • チューナー:PX-Q3PE

  • ケース:Betty

まさかのAMD構成です。動画ならAMDというイメージがあったので。

チューナーはPlexのPX-Q3PEにしました。一枚で8番組同時録画できる(名目上は)のは大きい。

Q3PEはそこそこ熱を持つらしいので、ついでにヒートシンクを購入。

ケースはBettyにしました。5inch、3.5inch、2.5inchが同時に入ってこの小ささは素敵。


組み立て

早速組んでみました。AMD構成を組むのは初めてです。

ピンがプロセッサ側についているのは新鮮でした。

リテールクーラーと余っていたメモリをズコッと差し込み。



あとはケースに組み込んでいくだけ。

TVラックにすっぽり収まりました。



感想

とりあえず、PC本体はうまく組み上がってよかったです。

ただ、PX-Q3PEというチューナーを使う以上、本番はここからという感じです。

次回は本番のお話。

それでは。


P.S.

Athlon 5350というAPUですが、私の使用用途(動画再生、動画サーバ)としては少し貧弱でした。

現在は2.4GHzまでオーバークロックして使用しています。

【SST-SX500-LG】セミファンレスのSFX-L電源で騒音対策


はじめに

めちゃめちゃ寒くて困っている今日この頃です。

エアコンなしで頑張っているのですが、いい加減キーボードを打つ手が厳しくなってきました...

末端冷え性には辛い季節です。

今日は先日組んだPCの電源を入れ替えたお話です。


騒音に苦しむ日々

私が今回電源を交換するまで使用していた電源はSilverstoneのSST-ST45SF-Gです。

使っていた当初はそれほど気にならなかったのですが、音楽や動画を鑑賞していると、

「ウワアアァーーーーン」

という音が響き渡っている事に気づきました...

一回気になってしまうともう気になって仕方がない。


新しい電源

そこで、なるべく静かで、SFXで、フルプラグインで、RX480も問題なく動作できる電源を探したところ、

Sliverstone SST-SX500-LG

という電源を見つけました。以下大雑把なスペック。

  • ワット数:500W

  • 規格:SFX-L(SFXより少し大きいが、高さは変わらない)

  • 変換効率:80 PLUS GOLD

  • 補助電源用8ピンx2搭載

  • セミファンレス仕様(これが決め手)

こんな感じ。その気になればSLIやCFXもできる電源です。

ちょっとお値段が張りましたが、電源をケチるといいことがないのでポチり。


組み立て

当日お急ぎ便でその日のうちに届きました。

早速組み込んでみました。

これでも結構ケーブルの取り回しを工夫しました...

少しはエアフローがよくなったはず。

ちなみに、SST-SX500-LGのケーブルは、SST-ST45SF-Gのものより柔らかく、配線しやすいです。


感想

めちゃめちゃ静かになりました。

実は電源を交換する前に、CPUファンを交換して騒音対策をしたのですが、ほとんど騒音が変わりませんでした。

それだけに今回の変化はとても感動しました。

また、SFX電源のファンは92mmなのに対し、SFX-L電源のファンは120mmなので、ここにも騒音の違いがあると思います。

騒音で悩んでいる方は、ぜひセミファンレス仕様のSFX-L電源を検討してみてはいかがでしょうか。

ではまた。


P.S.

今回電源を交換するついでに、光るマザーボードが鬱陶しく感じていた(ケースから光が漏れ出ている)ので、ビニールテープで光っている部分を塞いでみました。

するとなんということでしょう...光源はマザーボード裏のLEDでした...

取り付け後に気づきましたが、後の祭りですよ。

元気な時にまた塞ぎます。

【Hackintosh】macOS Sierraの夢を見た【HandoffとかRX480】


前置き

こんにちは。

今日は例の夢のお話です。あくまでも夢、と一応断っておきます。

前回の記事で組んだPCを使って、HackintoshなmacOS Sierraを動かします。

手持ちのパーツにもよりますが、成功例の多いパーツを使えばかなりすんなり作業は終わります。


構成パーツ

私が今回組んだHackintoshの構成です。

CPU

CPUはHaswell Core i5 4570にしました。実機で使われているものと仕様が近い&価格が安いのが決め手です。

CPUはHaswellで内蔵グラフィッックにIntel HD4600を採用しているものが簡単でいいと思いますが、別にグラボを買うならこの限りではないです。

また、Skylakeや来年登場するKabylakeは内蔵グラフィックがまだ上手く動かない不具合があり、別のGPUが現在のところ必須であるRadeon RXシリーズなどではIntel HD530と共用するとAdobe製品で不具合が出ることもあるようです。

内蔵グラフィック、Radeon RXシリーズ等を使いたい場合は、Haswell世代のCore iシリーズのCPUをオススメします。

注意点として、Intel HD4600を使う場合はDVI出力では起動に失敗します。HDMI接続できるモニタが必要です。

M/B

マザーボードGigabyteのGA-Z97X Gaming5です。マザーボードUEFIに対応しているものが簡単でいいと思います。

6系のチップセットを積んでいるマザーだとUSB3.0が使えないことがある(というか使えない?)ので、あまり古いマザーは避けた方がいいと思います。HaswellなCPUをオススメしているので、マザーも9系のものをオススメします。

グラフィック

グラボは玄人志向Radeon RX480 リファレンスを選びました。

理由として、
- macOS Sierraのデフォルトドライバで動かせる

  • GeforcePascal用ドライバがまだmacOSにリリースされていない(今後も恐らくされない)

  • デュアルブートしているWindowsでゲームもするので、そこそこのパワーは欲しい

  • ケースが小さいので外排気のリファレンスクーラーがいい

などがあります。

なお、GeforceでもMaxwell用ドライバは出ているので、GTX980Tiなどは使えます。ただし、Sierraの次のOSに対してドライバが出るかどうかはわかりません。

SSD/HDD

SATA接続できるSSD/HDDならなんでもいいです。M.2 SSDを使ってNVMeブートする方法もあるようですが、私はちょっと怖いのでやめました。

WiFi/Bluetooth

これは必須ではありませんが、私はHandoffが使いたかったのでパーツを購入しました。

ichitasoさんのブログを参照してパーツ選び。

[徒労日記] OSX YosemiteとiOS8で追加されたHandoffをHackintoshで有効にしました

Hackintoshに関係するパーツは以上です。


Hackintosh構築

ここからHackintoshを構築していきます。

0. 必要なもの

  • Hackintosh用のPC

  • USB(16GBあると安心)

  • Macの実機

  • Clover Bootloader

  • Clover Configurator

SSDに直接OSをインストールする方が簡単ですが、SATA-USB変換コネクタを持っていなかったのでUSBからインストールします。

1. インストールUSB作成

macOSSSDにインストールするために使用するUSBにインストーラをインストールします(分かりにくい...)。

以降は実機での作業です。

まずはUSBをフォーマット。名前は"USB"にしておいて下さい。

f:id:ibulog_iblog:20161201182138p:plain

次にApp StoreからmacOS Sierraのインストールappをダウンロード。

ダウンロードが終わったら以下のコマンドをターミナルで実行。

sudo /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/USB --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Sierra.app --nointeraction

操作が完了したら、Cloverのインストーラを起動して、Bootloaderのインストール先とインストール内容を選択します。

インストール先は先ほど使ったUSB、インストール内容は下の画像の通り。

f:id:ibulog_iblog:20161201182530p:plain

f:id:ibulog_iblog:20161201182532p:plain

あとはContinueをクリックするだけ。

以上でUSBの作成は終了です。

2. Clover Bootloader設定

手順1でUSBの作成自体は完了しましたが、まだ設定が済んでいません。

Clover Configuratorを起動して、USBのEFIパーティションをマウントしておきます。

/EFI/CLOVER/config.plistをClover Configuratorで開きます。

Graphicsタブに移動し、

  • ig-platform-idを0D220003に設定

  • Inject Intelにチェック

SMBIOSタブに移動し、

  • ステッキボタンからiMac 14.2を選択

後はきちんと変更内容を保存して、Clover Bootloaderの設定は完了です。

3. macOS Sierraインストール

ここからはHackintoshを構築するPCでの作業です。

まずはBIOSで、

  • VT-dをオフ

  • 仮想OS機能をオフ

私は以上で無事起動できましたが、環境によっては手順2やBIOS設定を見直す必要があります。

後はUSBからインストーラを起動し、SSD/HDDにmacOS Sierraを普通にインストールするだけ。

インストールが終了したら、再びUSBから起動します。

Cloverの画面で先ほどmacOS Sierraをインストールしたディスクを選択、起動します。

無事起動しデスクトップを表示できたら、手順2と同じ要領で今度はmacOS Sierraがインストールされているディスクをインストール先に指定してClover Bootloaderをインストール。

これでとりあえず、macOS Sierraが無事単体で起動するようになりました。

4. 各種kext/SSDT導入

後はマザーボードやCPUに合わせてkextやSSDTを導入していきます。

ここは環境によって作業がまちまちなので詳しくは述べませんが、私の環境では、

  • FakeSMC系kext(HWMonitorも導入)

  • FakePCIID系kext(デバイスID偽装)

  • AtherosE2200Ethernet.kext(Ethernet動作)

  • AHCI_Intel_Generic_SATA.kext(いらないかも)

  • USBInjectAll.kext(USB数制限対策)

  • CodecCommander.kext(スリープ復帰後無音対策)

  • audio_cloverALC-120_v1.0d.commandによるkext作成(オーディオ)

  • SSDTPRGen.shによるSSDT作成(CPU制御)

  • AMDRadeonX4100.kext改変(RX480動作)

  • BIOSにてプライマリGPUをIGFXに変更(RX480動作)

  • Clover設定の調整

以上により、オーディオやスリープなどは完璧に動作するようになりました。

1つ躓いた点として、私はいつもkextを/EFI/CLOVER/kext/バージョン名に入れているのですが、CodecCommander.kextは/System/Library/Extensionsに入れないと動作しませんでした。

書き出してみると、結構作業が多いですね。


感想

今のところ目立った不具合もなく動いています。Handoffも完動。

RX480のお陰でマイクラにModを導入してもヌルヌルで嬉しい限り。

あと、思わぬ収穫だったのですが、Handoffのために購入したモジュールがハードレベルでのBluetoothペアリングに対応していたようで、BIOS画面やClover画面、デュアルブート先のWindowsでもMagic MouseやMagic Keyboardがそのまま使えました。

Cloverの操作をBluetoothキーボードでできるのはかなり大きいです。

やっぱりmacOSiOSバイスとの親和性が高くて快適です。

それでは。

Jonsbo RM2&サイドフローCPUクーラーで机の上に置けるATX PCを組んだ話


はじめに

こんにちは。

前の記事で一台組んだばかりなのですが、PCIeスロットが2本欲しくなったのと、RX480をポチったので、パソコンを組み直しました。

こんなことなら最初から拡張性を持たせておけばよかった...

今回は「机の上に置けるATXなPC」をテーマに組みました。


使用パーツ

  • CPU:Core i5 4570
    これは前回と同じものです。重いゲームはやらないのでCPUはそこそこに。

  • M/B:GA-Z97X Gaming5

    本当はGA-H97 HD3を使う予定だったのですが、ヤフオクで落札したものが初期不良...
    弾みで日本橋に行くと中古が安く売られていたのでこっちを使うことに。

  • グラボ:玄人志向 AMD Radeon RX480 Reference

    Radeonです。

  • CPUクーラー:Noctua NH-D9L

    今回のキモであるパーツその1。全高110mmのサイドフロー型クーラー。サイドフロークーラーでは(おそらく)最小全高。オリオスペックで購入。

  • 電源:Silverstone SST-ST45SF-G

    今回のキモであるパーツその2。SFX電源ならなんでもよかったのですが、プラグイン式の方が組みやすいのでこちらを購入。

  • ケース:Jonsbo RM2

    今回のキモであるパーツその3。ATXマザーが入る(多分)最小のケース。


組み立て

Jonsbo RM2の最大の弱点はなんといってもエアフロー。ケースの構造上サイドフローのCPUクーラーが望ましいのですが、Jonsbo RM2の対応CPUクーラーは95mmまで。

このサイズのサイドフロークーラーは私の知る限りありません。

そこで、おそらく最小全高のCPUクーラーと、SFX電源を使うことにしました。

普通のATX電源の高さは86mm。対してSFX電源の高さは63.5mm。電源のすぐ下にCPUクーラーが配置されるJonsbo RM2では、CPUクーラーの限界全高が22.5mm増える計算になります。

Jonsbo RM2の限界全高はATX電源を組み込んだ際のものなので、SFX電源で組んだ際の限界全高は95+22.5=117.5mmになります。

つまり、Noctua NH-D9Lがギリギリ入りる...という計算です。

私も組むまで入るかヒヤヒヤしていたのですが、実際組み込んでみると...

めちゃめちゃギリギリでした。

あとは普通に組んでいくだけ。Jonsbo RM2はフルアルミケースで頑丈そうなので気に入りました。

組み上がりはこんな感じ。光るマザーボードは初めてです。 そして配線が汚い。

おわり。


P.S.

RX480ですが、あえてリファレンスモデルにしました。

ケースがかなり小さいので、内排気は厳しいと判断したからです。

年末まで待てば安くなるかも...と思いましたが、RX480のリファレンスモデルは続々と販売終了しているので、早いうちに買っておきました。

朱鼓でMini-ITXなPCを組んでみた

はじめに

こんにちは。

 

新ブログ最初の記事は自作PCです。

 

去年の年末くらいに一台PCを組んだのですが、パーツが流石に古めかしくなってきたので、新しく組み直すことにしました。

 

以前のPC構成

 

この構成でもよかったのですが、M/BがATXでケースが大きく、またK付きのCPUはオーバースペックに感じたので、Sandy世代のパーツが高く売れる今のうちに売ってしまいました。

 

新しく組み直したPC構成

  • CPU:Core i5 4570
  • M/B:MSI H81I ITX
  • グラフィック:Intel HD 4600
  • メモリ:16GB
  • SSDSanDisk Ultra II 128GB
  • 電源:Silverstone SFX電源 300W
  • ケース:朱鼓

以前のPCに比べて大分小型化、省電力化ができました。

 

組んでみた

 

 

こんな感じで、Mini-ITXなだけあって結構キツキツです。

 

配線を考えないと組み立てが厳しい。

 

ちなみに、朱鼓には上下にファンがついていて、回転数を2段階で調整できます。

 

高回転モードだとちょっとうるさいので、近々換装します。

 

Bluetoothを使いたかったので、変換コネクタをピンに挿してドングルをケース内部に収納。

 

 

ケース自体にUSBパネルが付いておらずUSBが厳しいので、できるだけバックパネルのUSBコネクタを消費しないための策です。

 

組み上がりはこんな感じ。

 

 

形はAppleのアレに似てます。

 

グラボを挿したい人にはこのケースはおすすめできませんね。

 

一応、上側のファンを取り外せば1スロなロープロブラケットのグラボは挿せます。

 

この条件を満たした現在最も高スペックなグラボは、玄人志向の750Tiですかね。

 

私はRX460かGTX1050Tiがこの条件まで下りてくるのを待つとします。

  

ではまた。