【Hackintosh】macOS High Sierra の夢を見た
こんにちは。久しぶりの更新です。
梅雨も明けようかという時に台風がやってきて、洗濯物が溜まっていきます。
今回は、私の自作パソコンにmacOS High Sierraがインストールされている夢を見たので、夢日記として残しておきます。
環境
こんな感じです。グラボ以外は以前と変わっていません。
2017.09.26 追記
macOS High Sierraのリリース版においては、内蔵SSDにインストールする場合は自動でAPFSにファイルシステムが変更されます。
内蔵SSDにインストールする方は、APFSインストールの手順を参考にしてください。
インストール
私はチキンなので、APFSではなくHFS+でインストールしました(APFSも試しました、後述します)。
そのため、インストール方法も、ほとんど前回と変わりません。
【Hackintosh】macOS Sierraの夢を見た【HandoffとかRX480】
上記の記事を参考にして進めれば、普通にインストールできます。
変更点は、
- ターミナルで実行するコマンドは、下記。
sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/USB --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app --nointeraction
- Cloverは必ず最新のものを使う(2017年9月26日現在、ver4220)。
以上です。
High SierraからはPolaris GPUが正式にネイティブサポートとなったため、kextの改変が不要になりました。
2017.07.15 追記
High Sierraから、RX480/470のCU Limitが解除されているようです。
LuxMarkを回していて気づきました。
感想
正直、Sierraと大差ないですね。Siriも使ってないですし。
写真アプリが進化したのはちょっと嬉しいです。
APFSも試してみた
2017.09.26 追記
リリース版のインストーラでは、内蔵SSDにインストールする場合は強制的にAPFSにファイルシステムが変更されるため、手順を見直しました。
チキンとはいえ、新しいファイルシステムも気になるので、APFSも試してみました。
手順としては、
インストーラappの、
パッケージの内容を表示>Contents>SharedSupport>BaseSystem.dmg
をマウント/usr/standalone/i386/apfs.efi
をコピー起動ボリュームのEFIパーティションをマウントし、
/EFI/CLOVER/drivers64UEFI
にapfs.efi
コピーHigh Sierraをインストール
High Sierraのインストールで使用したインストールUSBを起動し、ディスクユーティリティでHigh SierraがインストールされたボリュームをAPFSに変換(内蔵SSDにインストールした場合は不要)
以上です。
APFS感想
こちらも特に問題なく使用できています。
起動や起動後の動作が若干速くなったような気がするような...しないような...
HDDだと遅いという報告もあるみたいです。
私はSSDを起動ボリュームに使用していますが、HFS+でもいいかな、という感じです。
おわり。
【2017年】MacBook Air Late2010 で遊んでみた【Apple Watchでロック解除&Handoffなど】
こんにちは。
だいぶ暖かくなってきて嬉しいな、と思ういぶろぐです。
今日はちょっとしたおもちゃをいじります。
MacBook Air Late2010 11.6インチ
はい、ヤフオクでこんなおもちゃを落札しました。
スペックは以下。
CPU:Core 2 Duo 1.4GHz
メモリ:DDR3 2GB
ストレージ:256GB SSD
OSなしのジャンク品で25000円くらい。実物を見るとかなり綺麗で故障等もなく、結構いいおもちゃを買ったと思ってます。
ストレージは本来このモデルには存在しないはずの256GB。Appleの256GB純正SSDに換装されているっぽいです。
最大のネックは見ての通りメモリ。2GBでどこまで動くんですかね。
2017年の今、これを使って遊んでみます。
そして、あわよくばモバイルノートとして使っていきたいです。
OSインストール
まずはOSのインストールです。
せっかく2017年にいるんですから、当然最新のmacOS Sierraをインストール。
ちなみにこのMBA、オブソリート品に入ってしまったので次のOSアップデートは非対象になります。
その時は有志のパッチ当てるなり、Cloverを使うなりします。
ジャンク品だったので少し不安でしたが、OSは起動したので安心安心。
色々動かしてみた
最初はライブラリの構築等あるのでかなり重い...
一晩放置して再度触ってみました。
感想は...
意外と使える!
Safariを使いつつ文章を書くくらいならなんとかできます。
ただ、2013年モデルとかその辺の新しいMBAと比較するとワンテンポ反応が遅いです。
僕としては、モバイルノートと考えるなら合格点。
Apple Watchでロック解除したい
僕はApple Watchを持っているので、やっぱりApple Watchでロック解除したいです。
要件は2013年モデル以降のMBAなので当然自動ロック解除は使えません。
そこで、2013年以降のMBAに搭載されているWiFiモジュールを使うとどうなるのか、やってみました。
無線モジュール現代化計画
ebayでBCM94360CS2を落札。1000円くらいで買えます。
不良を考えて念のため2つ購入。
微妙にプリントが違うのはなんなのでしょうか。
MBAの裏蓋をドライバーで外します。
すぐに無線モジュールにアクセスできるので、ネジを外して取り外します。
購入した無線モジュールを差し込みます。元のモジュールより少し長いため、ネジで固定はできません。
あとはMBAを起動し、iCloudから一旦ログアウトして再度ログインします。
以上で作業は終了。実験の結果は...
はい、いけました。
HandOffやらInstant Hotspotやら801.11acやらも使えるようになりました。
2010年モデル以外のモデルでも成功すると思います。
問題点
1. バッテリー
最大の問題点がこれです。
バッテリーの充放電回数が700回を超えているため、バッテリーがかなりへたっています。
使っていると1.5分に1%ペースで減っていきます。
これはバッテリーを交換すれば多少改善されると思いますが、おもちゃにそこまでするのもどうかと思うので保留。
むしろ700回充放電されているおじいちゃんバッテリーにしてはよく頑張っていると思います。
2. やっぱりメモリが少ない
やっぱり少ないです。
普段使う分にはまあ我慢できるのですが、仮想OSとかは絶対動かないと思います。試してませんが。
3. グラフィックが意外と弱い
Late2010モデルまではGeforceが積んでありますが、こいつが意外としょっぱいです。
YouTubeの1080p60fps動画がまともに再生できません。
まあ、液晶がフルHDじゃないからそこまで問題じゃないですけど。
感想
上の問題点の他にも、USB2.0しかないとか古いなりの力不足があるのですが、それは仕方ない。
全体としては2万後半でmacOSが動く軽いモバイルが手に入ったので満足しています。
メールの処理とか、iPadだとどうしても面倒なんで。
お金に余裕があるときに、バッテリー交換するかなあ。
おわり。
P.S
ちなみに、2010年に発売されたスマートフォンを調べてみると、iPhone4、初代Xperiaなどがありました。
どちらも今では使い物にならないので、パソコン性能の伸び悩みが分かりますね。
あと、Apple Watchの記事も書こうかなと思っていたのですがやめました。散々レビューされ尽くしているので。
ただ、めちゃくちゃ便利。
FireTV と Kodi と Chinachu を使ってテレビを観る
こんにちは。
最近ストレスが溜まる毎日を送っております。
というわけで(強引)、今日はAmazon FireTVでテレビを見る方法を書きなぐり。
なぜFireTVなのか
ここをサクッと弁明。
Apple信者ならApple TVを買え!ということなのですが、僕として最悪なのがAmazonプライムビデオに対応していないこと。
FireTVならプライムビデオは当然見れますし、AirPlayもアプリを買えば対応できます。
あとは有線接続できるStickじゃない方のFireTVをなんとなく選びました。
第五世代Apple TVの噂も出ましたし、Apple TVがプライムビデオに対応したら買い換えようかな。
使うもの
用意する環境は以下。
Chinachu γ
Java(アプリの署名に必要)
ここまでは、適当にこさえてください。
FireTVにインストールするものは以下。
Kodi
Harekaze for Kodi
Harekaze for KodiはGitHubからソースをダウンロードしてください。
あと、Harekaze for KodiのビルドにAndroid NDKが必要なので、ダウンロードしてパスを通しておいてください。
導入
1. Kodiインストール準備
FireTVの設定>端末>開発者オプションから、
ADBデバッグ
不明なソースからのアプリ
をオンにしておきます。
2. Kodiとアドオンのインストール
FireTVに普通にKodiをインストールし、アドオンをビルドして出てきたzipをインストールすると、アドオンをロードできないというエラーを吐かれました。
GitHubに対処法が載っていたのでその通りにやります。
https://github.com/Harekaze/pvr.chinachu/wiki/Android-Installation
上のURLを参考に、ソースフォルダ内で下記コマンドを実行。
スクリプトとして実行した方が良いと思います。
せっかくなので64bitでビルド。第一世代Stickの場合はv8aをv7aに書き換えたりapkのダウンロード元を書き換えたりしてください。
ndk-build APP_ABI=arm64-v8a KEYSTORE=hoge.keystore ALIAS=hoge PASSWORD="hogehoge" keytool -genkey -v -keystore $KEYSTORE -alias $ALIAS -noprompt -keyalg RSA \ -keysize 2048 -validity 20000 -keypass $PASSWORD -storepass $PASSWORD \ -dname "cn=$RANDOM, ou=$RANDOM, o=$RANDOM, c=US" APKURL="http://mirrors.kodi.tv/releases/android/arm64-v8a/kodi-17.0-Krypton-arm64-v8a.apk" FILENAME="${APKURL##*/}" set -eux WORKDIR=$(mktemp -d) cp -r libs $WORKDIR/lib cp -r template $WORKDIR/addons cp ChangeLog.txt $WORKDIR/addons/pvr.chinachu/ cp LICENSE $WORKDIR/addons/pvr.chinachu/ cd $WORKDIR mkdir assets mv addons assets/ curl -OL $APKURL zip $FILENAME -d META-INF/* zip -r $FILENAME lib -i *.so zip -r $FILENAME assets/addons cp $FILENAME "$OLDPWD" jarsigner -verbose -sigalg SHA1withRSA -digestalg SHA1 -keystore $KEYSTORE \ -storepass $PASSWORD $FILENAME $ALIAS
以上で、フォルダ内に署名されたKodiのapkができます。
あとはadb等でFireTVにapkをインストールしてください。
感想
ちょっとインストールがややこしいですが、導入後はトラブルなく快適です。
スペック的に厳しいかも、と思っていましたが、全然そんなことありませんでした。リアルタイム視聴も余裕です。
パソコンよりもストリーミング配信サービスへのアクセスが良くなったので、映画も見やすくなりました。
ちょっと不便だな、と思う点は、FireTVが音量調整に対応していないことですね...
うちのモニタにはスピーカーが付いていないので、音量調整しようと思ったらこたつから出てモニタのそばのスピーカーの音量調整ネジをクリクリしなければいけません。
Kodi内では音量調整できますけどね。
次のApple TVが良さげで、プライムビデオに対応したら、多分乗り換えます。
おわり。
P.S
実はこんなものを買っていました。
【Windows】PX-W3PE や PX-Q3PE でも Chinachu や Mirakurun が使いたい【改良編】
はじめに
こんにちは。
以前の記事でPX-Q3PEなどでChinachuを使う方法を書きましたが、ラズパイを使うのはあまりスマートじゃないなと思いはじめました。
あと、同時録画とかやらせるとスペック不足で録画失敗することもありました...
ついでにQSVエンコードもしたかったので構成を見直しました。
今回のサーバ構成
今回のサーバーの構成は以下。
CPU:Core i3 4130
M/B:BIOSTAR H81MHV3(Mini-ITXケースに収まってPCIeが2つついてるから)
メモリ:8GB
チューナー:Plex PX-Q3PE
OS:Windows Server 2016
KabyLakeが出ましたが、安いHaswellの中古で済ませました。
Ivyまでケチるとションボリ画質になってしまうのでHaswellのi3で我慢。
Windows側ソフト
radi-sh版BonDriver
BonDriverSplitter
BonDriverProxy
B25デコードはBonDriverSplitterでやります。
Linux側ソフト
Mirakurun
Chinachu γ
BonDriverProxy_Linux
recbond
サーバ構築
前回同様WindowsにMirakurunを載せても良かったのですが、何となくLinuxの方が安定しそうなのでLinuxに載せることにしました。
BonDriverSplitterもついでに導入。
以下、チューナーにPX-Q3PEを使用した場合の殴り書き。
Windows側構築
1. ツールのビルド
まずはBonDriver、BonDriverProxyなどなどのビルド。
VisualStudio 2015を使用します。
BonDriverSplitterには2ちゃんねるにあったパッチを当てました。
2. 設定
radi-sh版BonDriverの方は、前回の記事の通りです。
BonDriverSplitterは、TVTestのch2ファイルを参考にして設定。
私は1チューナー1スペースで使用しています。3波化はしていません。
BonDriverProxyは、GitHubのReadMeを読めば何とかなると思います。
以上でWindowsの設定は終わり。
ちなみに、リモートデスクトップで設定していたため、後にカードリーダーが読めないというトラブルに見舞われました...
視聴テストの際は、チューナーPCからリモート接続を切っておきましょう。
Linux側構築
1. ソフトのインストール
まずは必要なパッケージをapt installします。
sudo apt install node npm make g++ build-essential curl git libssl-dev yasm libtool autoconf automake libboost-all-dev pkg-config
続いてChinachu γ、Mirakurunをインストール。
インストール方法は公式を参照。
BonDriverProxy_Linuxのビルド。
git clone https://github.com/u-n-k-n-o-w-n/BonDriverProxy_Linux ~/BonDriverProxy_Linux cd ~/BonDriverProxy_Linux make client
コンパイルして出てきたBonDriver_Proxy.soと、BonDriver_Proxy.so.confをチューナー数の分だけコピー、リネームしてください。
次はrecbondのインストール。
git clone https://github.com/dogeel/recbond.git ~/BonDriverProxy_Linux/recbond cd ~/BonDriverProxy_Linux/recbond ./autogen.sh ./configure make sudo make install
以上でインストール作業は終了。
2. 設定
BonDriver_Proxy.so.confも、上のReadMeを見て記述。
Mirakurunの設定はPT3などと変わりないのですがポイントだけ。
- チャンネルはBonDriverSplitterの設定ファイル上のチャンネルと数字は同じ
Mirakurunのchannels.ymlには、
(例) 000 → B0
のように記述します。
- B25デコーダは設定不要
今回はWindowsでB25デコードしているのでtuners.ymlにデコーダの設定は不要です。
以上で設定は終わりです。Chinachuは特別な設定は全く不要です。
感想
特に問題なく録画できています。
8チャンネル同時録画も大丈夫そう。
QSVでHDD容量の節約もできて、快適です。
P.S.
Q3PE生産終了しちゃいましたね...
次世代機が出てくれればいいんですが。
【FFmpeg】Raspberry Pi 3 でTSファイルをハードウェアエンコード
はじめに
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。
正月明けの先週末は関西では(関西人にとっては)大雪でした。
近所の公園では子供達が遊んでいて、元気だなあとしみじみしましたね。
前回の記事では、PX-Q3PEなどのPlex製チューナーでChinachuを使うお話をしました。
その後、Chinachuサーバがラズパイだと少々力不足ということで、Chinachuサーバは使っていないノートPCに置き換えました。
今回は余ったラズパイの有効活用をしようじゃないかというお話です。
FFmpegコンパイル
H264_omxに対応したFFmpegをコンパイルします。やり方は下記のサイトを参考にしました。
Rapberry Pi 3 のハードウエアエンコーダh264_omxが使えるFFmpegをビルドする
Alsaは最新版を使いました。(2017.01.17現在 ver1.1.3)
エンコード
あとはエンコードします。エンコード時間はそんなに気にしていないので画質はできるだけ高くします。
私は下のスクリプトをcrontabに登録して毎分走らせています。
同時に2ファイルまでエンコードする設定です。同時エンコード数を変えたい場合は$count -lt 2
の数字を変えてください。
#! /bin/bash count=`ps -ef | grep ffmpeg | grep -v grep | wc -l` echo $count if [ $count -lt 2 ]; then DIR1="/some/where/エンコード" DIR2="/some/where/処理中" DIR3="/some/where/処理済" cd $DIR1 TS=(`find $DIR1 -type f -name "*.ts"`) FNAME=`basename -s .ts $TS` echo $FNAME mv $FNAME.ts $DIR2 cd $DIR2 X264="-f mp4 -c:v h264_omx -r 30000/1001 -aspect 16:9 -s 128$ /usr/local/bin/ffmpeg -i $FNAME.ts $X264 $FNAME.mp4 mv $FNAME.mp4 $DIR3 fi
複数起動せず単体でエンコードしていた時のエンコ速度はx0.2くらいでした。
1時間のテレビ番組のエンコードに5時間かかる計算です。
感想
ラズパイなんであまり期待していませんでしたが、やっぱり速度は遅いです。
消費電力はかなり低いので、まったりエンコードしたい人向け。
撮り溜めたTSのエンコード、全部終わるのに1ヶ月くらいかかりそう...
P.S.
エンコードしてると熱がやばそうなので、ファン付きのラズパイケースを買おうと思います。
【Kodi】HTPCリモコン IO-DATA IS-RCKB がとても良かったお話
はじめに
前回の記事ではPX-Q3PEでChinachuやMirakurunを使うお話をしましたが、HTPCにとって重要なものは何といってもリモコンです。
今までいろんなリモコンを試しましたが、個人的に決定版と位置づけできる製品を見つけたのでご紹介します。
IO-DATA リモコン型マウス&キーボード
IO-DATAさんが出してくれました。
簡単な概要ですが、
型番:IS-RCKB
対応OS:Windows
通信:2.4GHzワイヤレス
以上のような感じ。価格はAmazonで3500円くらい。
これが想像以上によかったので紹介します。
外観とハード
表面。必要最小限のボタンが付いています。
裏面はキーボード。
ボタンの押し心地は少し固め。大きさは手の小さい私でも簡単に操作できます。
電源は単四乾電池です。単四のエネループを持ってなかったのでいずれ買う予定。
操作性
まずボタン表記ですが、私は分かりやすいと思いました。
黄色く記された動作はFn1を押しながら、青く記されたものはFn2を押しながら、という具合です。
裏面のキーボード入力も同じ要領。
黄色と青色で印字された部分が見えると思います。
また、下の写真の赤く囲ったボタンを押すとポインタ操作できるマウスとしても使えます。
この手のマウス操作は品質に難ありな商品が多いですが、リセット等なく簡単に操作できました。
感想
すごくいいの一言。HTPC用リモコンの決定版だと思います。
Kodiの番組表はマウスだと時間軸しかスクロールできなかった(局は垂直方向、時間は水平方向)ので、かなり便利になりました。
唯一残念な点を挙げるとすれば、メーカーからキー割り当てソフトが出ていない点ですかね。
私はKeyswapを使ってキーを割り当てていますが、うまく割り当てできないキーがあります。
公式に割り当てソフトを出していただきたいです。
予備にもう一つ買っておこうかな...
それでは。
P.S.
年末のコミケでこんなものを買いました。
【Windows】PX-W3PE や PX-Q3PE でも Chinachu や Mirakurun が使いたい
更新情報
・2016/12/26
Chinachu γのリリースに伴い、不要な設定など一部を更新しました。
・2017/01/17
BonDriver_BDAのアップデートに伴い、iniファイルの設定を更新しました。
はじめに
前回の記事で録画サーバを新しく組んだお話をしました。
今回はそれの中身についてのお話です。
以前の録画サーバの中身は、
- OS:Ubuntu 16.04 LTS
- チューナー管理:Mirakurun + Rivarun
- 録画管理:Chinachu
- テレビ視聴 + 録画視聴:Kodi + pvr.chinachu by Harekaze
上記のような構成でした。
この中で一番外せないのはKodiです。
PCに詳しくない同居人も使用するので、なるべくインターフェースはレコーダのそれに近くする必要があるためです。
ところで、PX-Q3PEはLinuxだとCentOSの少し古いバージョンでしか使えません。
しかし、同居人にCentOSを触らせるのはちょっと怖いです。
というわけで、Windows PC上のPX-Q3PEでMirakurunやChinachuを使ってみました。
BonDriverの記述を変えれば、PX-W3PEやPX-W3U3でも可能だと思います。
全体の構成
とりあえず、使うハードを列挙しておきます。
- Windows10 PC
- Raspberry Pi
- PX-Q3PE
ちなみに、僕はWindows10の代わりにWindowsServer 2016を使いました(学生は無料なので...)。
録画時の流れはこんな感じ。
基本的な流れは、
Windows に Mirakurun + BonRecTest + Rivarun を導入する
を参考にさせていただきました。
サーバ構築の前に
サーバ構築に入る前に、Windows PC、Raspberry Piそれぞれの準備を済ませておきます。
Windows PCの準備
必要な準備を列挙しておきます。
PX-Q3PEのドライバ(Win10では署名無効起動が必要)
外付けカードリーダ(紹介する方法ではQ3PE内蔵カードリーダが使えません。多分。)
最新版Node.js
Visual Studio 2015 Community
BonRecTest
64Bit版B25Decoder
radi-sh製BonDriver_BDA
radi-sh製BDASpecial-PlexPX
以上をダウンロード、上の4つはインストールも済ませてください。
あと、nodejs.exeをファイアウォール設定で許可しておく必要があります。
私はこっちのPCに録画ファイルを保存したかったので、Windows共有でHDDのフォルダを共有しておきました。
Raspberry Piの準備
OS(私はUbuntu Mate)
Chinachu(γバージョンを推奨)
Rivarun(Chinachu γを導入した場合不要)
以上のインストールを済ませてください。
Ubuntu Mateにした理由は、Chinachuをsystemdに対応させる必要がないためです。
ちなみに、今年のクリスマスにリリースされるChinachu γではRivarunは不要になります。なりました。
その時に記事を更新しておきます。
更新しました。
サーバ構築
Windows PC側
1.BonRecTestビルド
適当にビルドしてください。私はx64でビルドしました。
出てきたEXEファイルをC:¥TV¥BonRecTest¥にでも置いてください。
ここにパスを通しておきます。
2.BonDriver設定
BonDriver_BDAを解凍して、x64_通常版の中に入っているBonDriver_BDA.dllを以下のようにリネールし、BonRecTestと同じフォルダに入れてください。
-BonDriver_PlexPX_S0.dll
-BonDriver_PlexPX_S1.dll
-BonDriver_PlexPX_S2.dll
-BonDriver_PlexPX_S3.dll
-BonDriver_PlexPX_T0.dll
-BonDriver_PlexPX_T1.dll
-BonDriver_PlexPX_T2.dll
-BonDriver_PlexPX_T3.dll
先ほどと同じようにファイルをリネーム、移動してください。
あとはsample.iniをdllと同じ数だけ用意しリネームして、iniファイルとB25Decoder、BDASpecial-PlexPXを解凍して出てきたPlexPX.dllを同じフォルダに移動。
最終的にC:¥TV¥BonRecTest¥の中は以下のようになります。
-B25Decoder.dll
-BonDriver_PlexPX_S0.dll & .ini
-BonDriver_PlexPX_S1.dll & .ini
-BonDriver_PlexPX_S2.dll & .ini
-BonDriver_PlexPX_S3.dll & .ini
-BonDriver_PlexPX_T0.dll & .ini
-BonDriver_PlexPX_T1.dll & .ini
-BonDriver_PlexPX_T2.dll & .ini
-BonDriver_PlexPX_T3.dll & .ini
-BonRecTest.exe
-PlexPX.dll
TVTestにファイル群をコピーしてBonDriverが動くか確認しておいた方がいいと思います。もちろんTVTestもx64でビルドしないと動きません。
3.Mirakurunインストール
以下のコマンドを管理者権限を持たせたPowerShellにて実行。
npm install winser -g npm install mirakurun -g --production
C:¥User¥Hoge¥.Mirakurunの中の3ファイルをそれぞれ設定していきます。
server.yml
server.ymlの中身は以下。設定する箇所はほとんどありません。
path: \\.\pipe\mirakurun port: 12345 logLevel: 2
tuners.yml
tuners.ymlの中身は以下。全部書くのは冗長なのでTとかSとか数字を変えてコピーしてください。
name: PX-S0 types: - BS command: BonRecTest.exe --decoder B25Decoder.dll --driver BonDriver_PlexPX_S0.dll --output - --channel <channel> decoder: ~ isDisabled: false
channels.yml
BonDriver_BDAを使う場合、BS/CSはiniファイルのCHXXXのXXXの部分がチャンネルとなります。
また、地デジのチャンネルは自動で割り振られる設定になっているのですが、割り振られ方は基本的に、チャンネル表の数字が小さい順に割り振られます。
マスプロのサイト等で確認して、どの放送局がどのチャンネルに割り当てられるかを確認してください。
例えば東京スカイツリーならば(関西住みだからテストはしてないよ)、
東京MXは000
日本テレビは005
という具合です。
channels.ymlの記述例を一部書いておくので、各自設定してください。
- name: NHK総合 type: GR channel: '007' . . . - name: NHK BS1 type: BS channel: '017' serviceId: 101
また、BonRecTestの動作がてら、チャンネルが本当にあっているのかテストをしておきます。
以下のコマンドを地デジとBSそれぞれチャンネルを変えて実行し、30秒ほど録画してみてください。
BonRecTest.exe --decoder B25Decoder.dll --driver BonDriver_PlexPX_T0.dll --log --output test.ts --channel 000
BS/CSの場合はPlexPX_SなBonDriverを指定してください。
C:¥User¥Hoge¥にあるtest.tsが正常に再生でき、中身がお目当のチャンネルの番組であれば成功です。
Raspberry Pi側(Chinachu γ対応)
ChinachuもRivarun(Chinachu γでは不要)も入っている状態のはずですので、あとはconfig.jsonの設定だけです。
私の設定は以下です。地デジのチャンネル設定部分は各自適切に行ってください。CSは見ないので記述していません。
{ "schedulerMirakurunPath": "http://WindowsPCのIP:Mirakurunのポート番号", "recordedDir" : "/mnt/Rokuga/Recording/", ##Windows共有フォルダをマウントしてあります "recordedCommand": "/path/to/command/recorded.sh", "temporaryDir": "/tmp/", "wuiAllowCountries": ["JP"], "wuiPort" : 10772, "wuiHost" : "0.0.0.0", "wuiTlsKeyPath" : null, "wuiTlsCertPath" : null, "wuiOpenServer" : false, "wuiOpenPort" : 20772, "wuiXFF" : false, "wuiPreviewer" : true, "wuiStreamer" : true, "wuiFiler" : true, "wuiConfigurator" : true, "wuiMdnsAdvertisement": true, "recordedFormat": "<title>_<date:m月d日>.ts", ## ここで記述を終える場合は一番最後のコンマを消してください ## ## 以下Chinachu γ以外のバージョンを導入した場合のみ設定 ## "operSchedulerProcessTime" : 5000, "operSchedulerIntervalTime": 600000, "operRecOffsetStart": 3000, "operRecOffsetEnd": -2000, "schedulerEpgRecordTime": 60, "tuners": [ { "name" : "PX-S0", "isScrambling": false, "types" : [ "BS" ], "command" : "rivarun --mirakurun http://WindowsPCのIP:Mirakurunのポート番号 --priority 1 --sid <sid> --ch BS/<channel> - -" }, . . . { "name" : "PX-T3", "isScrambling": false, "types" : [ "GR" ], "command" : "rivarun --mirakurun http://WindowsPCのIP:Mirakurunのポート番号 --priority 1 --sid <sid> --ch GR/<channel> - -" } "channels": [ { "type": "GR", "channel": "007" }, . . . { "type": "BS", "channel": "017", "sid": "101" }, . . . ] ## Chinachu γ以外の場合の設定ここまで ## }
以上でPX-Q3PEでもMirakurun + Chinachuが使えます。お疲れ様でした。
感想
本当はPT3とLinuxで組むのが一番いいのですが、転売価格も跳ね上がっていますし、地上波が2番組同時録画しかできないのは辛いです。
ChinachuをWindowsに入れる方法もあるみたいですが、さすがにそれは実験的すぎるので...
今の所は特に不具合もなく動いているので満足しています。
これで年末年始はまったり過ごします。
それでは。
P.S
Chinachu γがクリスマスにリリースされるようですね。
個人的に嬉しいのはチューナーロックの廃止です。
Chinachu Airが待ち遠しい...