いぶろぐのガジェット日記

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【Windows】PX-W3PE や PX-Q3PE でも Chinachu や Mirakurun が使いたい【改良編】


はじめに

こんにちは。

以前の記事でPX-Q3PEなどでChinachuを使う方法を書きましたが、ラズパイを使うのはあまりスマートじゃないなと思いはじめました。

あと、同時録画とかやらせるとスペック不足で録画失敗することもありました...

ついでにQSVエンコードもしたかったので構成を見直しました。


今回のサーバ構成

今回のサーバーの構成は以下。

  • CPU:Core i3 4130

  • M/B:BIOSTAR H81MHV3(Mini-ITXケースに収まってPCIeが2つついてるから)

  • メモリ:8GB

  • チューナー:Plex PX-Q3PE

  • OS:Windows Server 2016

  • 仮想OS:Ubuntu Server 16.04 LTS on Hyper-V

KabyLakeが出ましたが、安いHaswellの中古で済ませました。

Ivyまでケチるとションボリ画質になってしまうのでHaswellのi3で我慢。

Windows側ソフト

  • radi-sh版BonDriver

  • BonDriverSplitter

  • BonDriverProxy

B25デコードはBonDriverSplitterでやります。

Linux側ソフト

  • Mirakurun

  • Chinachu γ

  • BonDriverProxy_Linux

  • recbond


サーバ構築

前回同様WindowsにMirakurunを載せても良かったのですが、何となくLinuxの方が安定しそうなのでLinuxに載せることにしました。

BonDriverSplitterもついでに導入。

以下、チューナーにPX-Q3PEを使用した場合の殴り書き。

Windows側構築

1. ツールのビルド

まずはBonDriver、BonDriverProxyなどなどのビルド。

VisualStudio 2015を使用します。

BonDriverSplitterには2ちゃんねるにあったパッチを当てました。

2. 設定

radi-sh版BonDriverの方は、前回の記事の通りです。

BonDriverSplitterは、TVTestのch2ファイルを参考にして設定。

私は1チューナー1スペースで使用しています。3波化はしていません。

BonDriverProxyは、GitHubのReadMeを読めば何とかなると思います。

以上でWindowsの設定は終わり。

ちなみに、リモートデスクトップで設定していたため、後にカードリーダーが読めないというトラブルに見舞われました...

視聴テストの際は、チューナーPCからリモート接続を切っておきましょう。

Linux側構築

1. ソフトのインストール

まずは必要なパッケージをapt installします。

sudo apt install node npm make g++ build-essential curl git libssl-dev yasm libtool autoconf automake libboost-all-dev pkg-config

続いてChinachu γ、Mirakurunをインストール。

インストール方法は公式を参照。

Chinachu - GitHub

BonDriverProxy_Linuxのビルド。

git clone https://github.com/u-n-k-n-o-w-n/BonDriverProxy_Linux ~/BonDriverProxy_Linux
cd ~/BonDriverProxy_Linux
make client

コンパイルして出てきたBonDriver_Proxy.soと、BonDriver_Proxy.so.confをチューナー数の分だけコピー、リネームしてください。

次はrecbondのインストール。

git clone https://github.com/dogeel/recbond.git ~/BonDriverProxy_Linux/recbond
cd ~/BonDriverProxy_Linux/recbond
./autogen.sh
./configure
make
sudo make install

以上でインストール作業は終了。

2. 設定

BonDriver_Proxy.so.confも、上のReadMeを見て記述。

Mirakurunの設定はPT3などと変わりないのですがポイントだけ。

  • チャンネルはBonDriverSplitterの設定ファイル上のチャンネルと数字は同じ

Mirakurunのchannels.ymlには、

(例) 000 → B0

のように記述します。

今回はWindowsでB25デコードしているのでtuners.ymlにデコーダの設定は不要です。

以上で設定は終わりです。Chinachuは特別な設定は全く不要です。


感想

特に問題なく録画できています。

8チャンネル同時録画も大丈夫そう。

QSVでHDD容量の節約もできて、快適です。


P.S.

Q3PE生産終了しちゃいましたね...

次世代機が出てくれればいいんですが。